2023.07.17TOEIC900点突破へ
これを知っていればリスニングもばっちり！その１ リダクション
こんにちは！グローバルクリック代表（外資系CFO/大学講師/TESOL保持者）の私Hirokiです。
日本人の英語学習で意外と知られていない、もしくは全く紹介もされない項目のひとつ、『英語の発音』があります。
まずは特徴的な３つを、ひとつずつご紹介します！
これを学ぶことで、リスニングにおいて今まで聞き取れなかった英語が聞き取れるようになったり、よりナチュラルなスピーキングができるようになります。
では、じっくりチェックして最後の練習問題にも挑戦してみてください！
英語の発音の特徴その１ リダクション
今回は、英語の発音の特徴３つのうちの１つ、「リダクション」についてご説明いたします。
目次
1.リダクションとは？
reductionとは、日本語で減少や削減という意味です。
英語のスピーキングにおいてリダクションとは、スペル上では存在するはずの音が発音されず、省略されることを表します。
例えば、Good byeは「グッドバイ」ではなく「グッバイ」と聞こえますよね。
このように、本来存在するはずの音が脱落したり弱く発音されている時、リダクションが起きたということになるのです。
リダクションは、英語のスピーキングをよりスムーズに行うために起きる現象だと言えます。
2. リダクションが起きるパターン
リダクションは、あるパターンに従って起きています。
そのパターンを知ることで、リスニングに大きく役立ちますので、それぞれ見ていきましょう。
（１）破裂音（p、t、d、k、g）に子音が続く場合
破裂音とは、文字通り、破裂が起きたように発声される音のことを指します。
単語が破裂音で終わっている場合、語尾の破裂音は脱落したり、弱く発音されたりします。
・let me lə(t) mi;
・talk to tˈɔː(k) toː
（２） 前置詞・冠詞・接続詞・人称代名詞
文中の前置詞や冠詞、接続詞、人称代名詞hもリダクションが起きます。
・fish and chips fɪ̀ʃənʧɪ́ps
・sort of sɔːrt ə
・in her room in(h)ər rúːm
3. リダクションの発音練習
リダクションが起きる基本パターンを確認したところで、リダクションの発音練習問題に取り組んでみましょう！
カーペンターズの名曲『トップオブザワールド』を聴いて、どこにリダクションが含まれていたか考え、ご自身でも発音してみてくださいね！
さて、わかりましたか？少しだけ歌詞を見ていきましょう。
※赤字部分がリダクションです。子音がほとんど発音されませんが、実際にはかすかに発音されています。
例えば coming は日本語では カミング (KA-MI-N-GU)ですが、（KA-MI-N-g）と最後のGは グ（GU）ではなく G の本来の発音となります！
Such a feeling’s coming over me
There is wonder in most everything I see
Not a cloud in the sky,
Got the sun in my eyes
And I won’t be surprised if it’s a dream
Everything I want the world to be
Is now coming true especially for me
And the reason is clear
It’s because you are here
You’re the nearest thing to heaven that I’ve seen
I’m on the top of the world looking down on creation
And the only explanation I can find
Is the love that I’ve found
Ever since you’ve been around
Your love’s put me at the top of the world
いかがでしたか？こんなにもたくさんのリダクションが起きているんです！
4. まとめ
英語の音の変化について、今回はリダクションのご説明をしました。
英語のリスニングを行う際、リダクションが出てきたらご自身でも発音の練習をしてみてください。
丁寧に学習することで、リダクションのような音声変化にも対応できるようになっていきますよ！
次回は、音の変化２つ目である「リンキング」についてご紹介していきたいと思います！
